サンプル図4
●オリジナルブレンドについて
 2005/8/19のver1.01更新で、オリジナルブレンドモードを追加しました。本プログラム単体である程度の品質を得るためです。
 欠点として、1)ノイズを取りきれていない、2)スクリーン効果が入っているため全体的に明るくなりがち、といったことがあります。

 2005/8/27のver1.02更新で、モード1のメディアンフィルタの強度を調節できるようにしました。ちょっとだけ効果を入れたいときは、入力時に大きめの値(30など)を入力してみてください。
サンプル図5
●くっきり滑らかブレンドについて
 2006/9/6の更新で、くっきり滑らかブレンドを追加しました。メディアンフィルタ単体や市販ペイントソフトのノイズ除去フィルタにおいては、ノイズ除去とともに全体がぼやけてしまうのが難点です。今回追加したモードはなるべく輪郭を保ちつつノイズを除去することが出来ます。モード2のオリジナルブレンドのように輝度が変化することもありません。
 デフォルトで3種類のセッティングを選べるようになっていますが、任意の数値を入力することで、除去する度合いを調節することも出来ます。
解説
ノイズクリーナー ver1.2

ノイズクリーナー
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【 バージョン 】1.1c 2006/11/4現在
【   対象OS  】Windows系(XPでは動作確認済み)
【 制作ツ−ル 】Microsoft Visual C++.net
【 制作者  】sisioumaru
【   著作権  】フリーウェアです。
【 ホームページ 】http://www002.upp.so-net.ne.jp/kimagure-Shade/
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●はじめに
 ”ノイズクリーナー”をダウンロード・ご利用いただき、ありがとうございます。
 当ソフトは”ノイズ除去”のみを目的としています。もともとは画像解析に利用するた
めに作ったのですが、写真やCG制作にも役立つのではないかと思い作りました。CG制作、
特にリアルな3DCGを求める場合は、短時間でノイズの少ない絵を得る手段として利用でき
るかと思います。
 今のところ、機能的に不十分な点も多く、ペイントソフトと組み合わせないと真価を発
揮できない場合もありますが、後々は単体で利用可能となることを目指しています。

 このテキストの後ろの段に注意事項等も書いてありますので、ぜひ一読ください。

●特徴 お勧め度(★)
1)メディアンフィルタ(★★★☆☆)
”なるべく”輪郭をのぼかさずにノイズを除去するフィルタです。

2)オリジナルブレンド(★★★★☆)
メディアンフィルタ以外に、独自の工夫による処理を施します。輪郭保持とノイズ除去を
両立します。そのために、元画像に比べて輝度が変化する場合があります。

3)くっきり滑らかブレンド(★★★★★)
通常のノイズ除去ではつぶれてしまう細かい部分を維持したままノイズを除去できます。
元の画像輝度やディテールを維持したままノイズ除去が出来るためお勧めです。

●とりあえず使ってみよう!
 解凍したフォルダ内にて、
 1)ノイズクリーナー.exeをダブルクリック
 2)”sample”と入力し、enterキー
 3)”sample2”と入力し、enterキー
 4)”3”と入力し、enterキー
 5)”1”と入力し、enterキー
 フィルタリング後の画像sample2.bmpが出来上がります。

●使用方法
 (1)解凍したフォルダ(noise_cl_12)内に、処理したい画像をコピー&貼り付けす
るなどして入れておきます。

 (2)フォルダ内に"ノイズクリーナー.exe”があります。これが実行ファイルです。ダ
   ブルクリックして実行します。

 (3)処理したい画像のファイル名を入力して、キーボードのenterキーを押します。日
   本語ファイル名の場合は、Alt+半角/全角キーを押すことで日本語入力になります。
   同封のサンプルファイルであれば、”sample”と入力します。
   *拡張子は入力する必要はありません。

 (4)フィルタリング後に出力するファイル名を任意に入力して、キーボードのenterキ
ーを押します。(2)と同様ファイル名を入力します。拡張子は不要です。

 (5)フィルタの種類を入力し、enterキーを押します。メディア   ンフィルタなら
”1”を、元画像の品質を持ちつつノイズを除去する場合は”2”を、輪郭をぼか
さずにノイズ除去をする場合は”3”を入力しましょう。

 (6)モード1のメディアンフィルタを選択した場合は、ノイズ除去の強度を入力します。
   出来るだけ除去したいときは小さい値(0や1など)を入力します。基本は20く
   らいと考えてください。

   モード3のくっきり滑らかブレンドを選択した場合は、さらにノイズ除去モードを
   選択します。任意入力の場合、係数Aは0.01から0.3程度に、係数Bは0から0.01
   程度が適当になります。

 (7)画像サイズとフィルタの種類によりますが、1〜10秒ほどでフィルタ処理が完了し
   ます。

 ★入力操作を失敗したときは?
 =>ウインドウ右上のバツボタンか、ウインドウバーにて右クリックして、閉じるをクリ
ックすれば大丈夫です。

 ★フィルタリングの途中で停止したいときは?
 =>Ctrl+Cのキーを押します。

 ★同封されているサンプルファイルで試してみることをお勧めします。

●注意
 (1)当プログラムではDos窓ベースでの操作となります。とはいえ、難しいことは無く、
   指示された通りに入力するだけです。

 (2)当プログラムは”BMP(24bit)画像専用”です。bit数に関してはペイントソフト 
   などで普通に保存したものであれば問題ありません。JPEG画像などは扱えません。

 (3)扱える画像サイズは最大で2000pixel×2000pixelまでです。

 (4)ファイルの上書き時は、自動的に別名で保存されますが、なるべくファイルを上書
   きしないように注意してください。

 (5)ウイスルチェックは行っておますが、万が一に備えてウイスルチェックされること
   をおすすめします。

 (6)このプログラムはプログラミング初心者が作ったものです。なので、不都合なども
   あるかと思います。その場合は下記の連絡先までお知らせください。
   メール:zbm80138アットマークrose.zero.ad.jp
   *迷惑メール対策のため、アットマークを@に変えて送信ください


●分かっている問題点
(1)画像サイズは500や720のように2進数的に区切りのいい、もしくは0が2つ以上付く
   サイズでないと不正な結果になる場合がある。

(2)BMP画像しか扱えない。JPEG画像を用いる場合は、一度Windowsのアクセサリにある、
   ペイントにてJPEG画像を開き、BMP画像として保存してからご利用ください。

(3)Dos窓での操作という、非ユーザーフレンドリーなインターフェイス。ver2までに
   はグラフィカルなインターフェイスにしたいのですが・・・。

●開発状況
2007/2/18
バージョン1.2
・プログラムにノイズを認識させるアルゴリズムを改良。これにより細かいディテール
がつぶれてしまうことを低減しつつも、ノイズ除去能力を維持。
・処理速度の向上。ノイズ発生頻度にもよるが、約20%向上。
・平滑化モードは使用するメリットが少ないため削除しました。

2006/11/4
バージョン1.1c
・ノイズと細かいディテールの違いを判断し、ディテールがつぶれないようにするアルゴ
リズムを採用(テスト段階)。
・メディアンフィルタにより不必要にボケてしまう不具合を修正。
・メディアンフィルタの使用により、画像周囲が黒い枠で塗りつぶされたようになる
不具合を修正。
・無駄にメモリを消費していたアルゴリズムを修正。メモリ使用量が1/3程に。
・Dos窓でも日本語入力できることに気づき、メニュー内にて表記。

2006/10/29
バージョン1.1b
・くっきり滑らかブレンドにて、係数を任意入力することで発生するノイズが出ないよ
うに修正。
・殺風景なDos窓アイコンからオリジナルアイコンに変更。

2006/9/6
バージョン1.1a
・くっきり滑らかブレンドを追加。これにより輪郭を維持したままノイズ除去が可能に。
・くっきり滑らかブレンドにおける除去強度の任意指定を可能に。

2005/8/28
バージョン1.02
・上書き保存防止するように変更。
・表示関係を一部変更。
・モード1にて、メディアンフィルタの強度を調整できるように変更。
・オリジナルブレンドの仕様を微小変更。

2005/8/19
バージョン1.01
・進行状況を表示するように変更。
・メディアンフィルタのみでなく、元画像の品質を維持するオリジナルブレンドを追加
(未完成)。

2005/1/10
・初期バージョン 1.00を開発。配布開始。


●アンインストール
 フォルダごと削除すればOKです。

●免責事項
 このソフトウェアを使用した事によって生じたいかなる障害、損害に対してsisioumaru
は負いかねますので、ご了承ください。
 また、無いとは思いますが、このソフトウェアの無断転載、及び無断商用利用はおやめ
ください。これについては、ご一報いただければ問題ありません。
メール:zbm80138アットマークrose.zero.ad.jp
*迷惑メール対策のため、アットマークを@に変えて送信ください


★最後に
 このプログラムは
”楽しい画像処理入門講座
http://www.fit.ac.jp/elec/7_online/lu/tanosigazou.htm)”
”茨城大学 星研究室
http://wwwhoshi.cis.ibaraki.ac.jp/image00/image00207.html)”
にて画像ファイル入出力のプログラムを参考にさせてもらっています。

また、メディアンフィルタのアルゴリズムは
”科学計測のための画像処理
http://www.cqpub.co.jp/hanbai/books/30/30301.htm
”cutie.dip.jp”
http://cutie.dip.jp/pc/image/7.php
を参考にしました。

何か要望・不明な点がありましたら気軽にお問い合わせください。また、使用感を教えて
いただけると、今後の開発の励みにもなりますので、お便りいただけるとうれしいです。

気まぐれギャラリー http://www002.upp.so-net.ne.jp/kimagure-Shade/
管理人 sisioumaru 
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 フォトショップなどの市販ペイントソフトにもノイズ除去機能はありますが、画像全体がぼけてしまう割には、どうもきれいにノイズが取れない気がします。そんななかでの一つの選択肢にメディアンフィルタが加わればこの企画は成功になります。
 メディアンフィルタを使っても完全にノイズが除去できるわけではありません。場合によってはシーン全体がぼけた感じになったり、精細さがなくなることも十分ありえます。そのため、下記の注意にもありますが、同じ名前でファイルを出力しないように注意してください。
 しかしこのフィルタも、それはそれで後処理用として使えるかもしれませんし、いい意味で予想を裏切る結果をあられるかもしれません。物は試しということで、ぜひ利用してみてください。これに興味がわいたら、ぜひ皆さんもフィルタ作りに挑戦してみてください。
 具体的な使い方Shadeのコツ<補正をしよう>の最後のほうでも説明していますので、併せて参照してください。
サンプル図
(左:ノイズ除去後)           (右ノイズ除去前)
 上の図は左がフィルタリング処理後右が処理をする前となります。ノイズ(ザラザラした感じ)が減少しているのが確認できるでしょうか。今回用いたのはメディアン・フィルタです。
 当プログラムでは主にメディアンフィルタと呼ばれる手法を用いています。これはもとの形状を維持したまま、なるべくノイズを減らすことができるアルゴリズムになっています。
 Shade7より搭載されたパストレーシングは手軽にフォトリアルなイメージを得られるすばらしい機能です。しかし、設定によってはノイズが多くなってしまいます。そのため、レンダリングクオリティを上げたり、イメージを大きくレンダリングしてあとで縮小するといった工夫をします。また、質感、ライトの設定を調整することでも減少できるようです。しかし、前者はレンダリングに膨大な時間がかかり、後者はある程度の経験と知識が必要になります。
 もっと手軽にノイズを減らせないかという疑問に対する答えの一つがフィルタ処理になります。フィルタの原理などはここでは省略して、実際の効果をすこし説明します。
ノイズクリーナー ver1.2のダウンロード(641KB)

Shadeのコツ<ノイズを消しましょ> 〜ノイズクリーナー (コマンドライン版)

ダウンロード後はお好きな解凍ソフトを使って解凍してください。Lhazが有名。

(左:ノイズ除去後)           (右ノイズ除去前)
Readmeが意味不明・機能がいけてない・バグがある、そんなご意見・ご要望はサポート掲示板へ。
 2007/2/18更新のバージョン1.2より、ノイズ認識機能を採用しています。これにより、何がノイズなのかを自動で判別するため、細かいもの用は維持したままノイズ除去が行えます。

 下のサンプルでは、新バージョン、旧バージョン共に顔に見られる黒い斑点(ノイズ)が低減していることが分かります。さらに、髪の毛や帽子を見ると、旧バージョンでは細かい筋などがぼやけてしまっているのに対して、新バージョンでは比較的もとの形状を維持できていることが分かります。

新バージョン   旧バージョン   元の画像
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