CGや写真においてピンぼけを取り入れることは、絵を引き締めたりする上で効果的です。

 CG特にShadeにおいてはカメラパラメータの焦点を調節することでピンぼけを表現することは可能ですが、レンダリングに膨大な時間を費やすことになります。プラグインが使えるユーザーであればZ値マスクを利用したり、プラグインを利用することで表現することが出来ます。
 しかしながら、プラグインはその効果の高さから有料となり、プラグインが使えないユーザーであればカメラ焦点を使う以外にピンぼけを利用することができません。

 本ソフトはお手軽に効果的な演出となるピンぼけをフリーソフトで表現することを希望するユーザーのために開発しました。まだ開発途中なため、効果・使い勝手は芳しくありませんが徐々に良くなるはずなのでご期待ください。

 また、CG以外にもデジカメによる写真でもどんどん利用していただければと思います。
 
フォーカスアウタ ver0.2bのダウンロード(630KB)
解説
フォーカスアウタ ver0.2b

フォーカスアウタ(仮名)
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【 バージョン 】0.2b 2006/11/12現在
【   対象OS  】Windows系(XPでは動作確認済み)
【 制作ツ−ル 】Microsoft Visual C++.net
【 制作者  】sisioumaru
【   著作権  】フリーウェアです。
【 ホームページ 】http://www002.upp.so-net.ne.jp/kimagure-Shade/
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●はじめに
 写真にしろ、CGにしろ、カメラのピンボケによる効果は、演出面とリアリティの追及面から
とても大切です。そこで、市販のペイントソフトが無くても、難しいことをしなくてもカメラ
のピンぼけ(被写界深度効果)を表現したいと思い本ソフトを開発しました。
 このテキストの後ろの段に注意事項等も書いてありますので、ぜひ一読ください。

●特徴
 Shade等のCGソフトウエアにてZ値マスクを出力できる場合はそれを用いてお手軽に被写界深度
をつけることができます。
 また、写真やZ値マスクを出力できない環境であっても、焦点を合わせたい座標を指定するだけ
でピンぼけ効果をつけることが出来ます。

●免責事項
 このソフトウェアを使用した事によって生じたいかなる障害、損害に対してsisioumaru
は負いかねますので、ご了承ください。
 また、無いとは思いますが、このソフトウェアの無断転載、及び無断商用利用はおやめ
ください。これについては、ご一報いただければ問題ありません。
メール:zbm80138アットマークrose.zero.ad.jp
*迷惑メール対策のため、アットマークを@に変えて送信ください


●とりあえず使ってみよう!
 解凍したフォルダ内にて、
 1)フォーカスアウタ.exeをダブルクリック
 2)”sample”と入力し、enterキー
 3)ぼかしモードの選択。ここでは”0”を入力
 4)焦点を合わせたい座標を指定します。ここではサンプル画像の赤い玉に合わせます。
   まずはx方向(横)の位置として”60”を入力。
 5)同様にy方向(縦)の位置として”180”を入力。
 6)ぼけ強度として”7”を入力。
 7)出力画像名として”sample2”と入力し、enterキー
 フィルタリング後の画像sample2.bmpが出来上がります。

●使用方法
 (1)解凍したフォルダ(focusout)内に、処理したい画像をコピーするなどして
   入れておきます。
 (2)フォルダ内に"フォーカスアウタ.exe”があります。これが実行ファイルです。
   ダブルクリックして実行します。
 (3)処理したい画像のファイル名を入力して、キーボードのenterキーを
   押します。日本語ファイル名の場合は、Alt+半角/全角キーを押すことで日本語入
   力になります。
   *拡張子は入力する必要はありません。
 (4)元画像のみでピンボケを行う場合は”0”を、Z値画像がある場合は”1”を入力
します。
 (5)ハイライトモードを入力します。ShadeなどのCGのピンぼけを行うときは0の無難
   にピンぼけを、写真やハイライトの多いCGに対しては1のモードをお勧めします。
 

 モード選択で”0”を入力した場合
 (6)ピントを合わせたい位置をピクセル単位で指定します。Windowsアクセサリのペイ
ントなどを使って事前に調べてみましょう。
 (7)ボケ強度を入力します。最初は5などを、強くしたいときは9くらいを。
 (8)フィルタリング後に出力されるファイル名を入力します。(2)と同様に、日本語
   ファイル名の場合は、Alt+半角/全角キーを押すことで日本語入力になります。
   拡張子は不要です。

 モード選択で”1”を入力した場合
 (6)Z値画像のファイル名を入力して、キーボードのenterキーを押します。日本語ファ
   イル名の場合は、Alt+半角/全角キーを押すことで日本語入力になります。
   *拡張子は入力する必要はありません。
 (7)トーン調整したZ値画像を利用したい場合は”2”以上の値を入力します。必要ない
   場合は”1”を入力します。
 (8)Z値画像はグレースケール画像です。ピントを合わせたいオブジェクトの色(輝度)
   255階調から選択し入力します。ペイントソフトなどで調べてみてください。
 (9)ボケ強度を入力します。最初は5などを、強くしたいときは9くらいを
 (10)フィルタリング後に出力されるファイル名を入力して、キーボードの
   enterキーを押します。(2)と同様に、日本語ファイル名の場合は、Alt+半角/全角
   キーを押すことで日本語入力になります。
   拡張子は不要です。


●アンインストール
 フォルダごと削除すればOKです。

●注意
 (1)当プログラムではDos窓ベースでの操作となります。とはいえ、難しいことは無く、
   指示された通りに入力するだけです。

 (2)当プログラムは”BMP(24bit)画像専用”です。bit数に関してはペイントソフト 
   などで普通に保存したものであれば問題ありません。JPEG画像などは扱えません。

 (3)扱える画像サイズは最大で2000pixel×2000pixelまでです。

 (4)ファイルの上書き時は、自動的に別名で保存されますが、なるべくファイルを上書
   きしないように注意してください。

 (5)ウイスルチェックは行っておますが、万が一に備えてウイスルチェックされること
   をおすすめします。


 (6)このプログラムはプログラミング初心者が作ったものです。なので、不都合なども
   あるかと思います。その場合は下記の連絡先までお知らせください。
   メール:zbm80138アットマークrose.zero.ad.jp
   *迷惑メール対策のため、アットマークを@に変えて送信ください


●分かっている問題点
(1)画像サイズは500や720のように2進数的に区切りのいい、もしくは0が2つ以上付く
   サイズでないと不正な結果になる場合がある。

(2)BMP画像しか扱えない。JPEG画像を用いる場合は、一度Windowsのアクセサリにある、
   ペイントにてJPEG画像を開き、BMP画像として保存してからご利用ください。

(3)Dos窓での操作という、非ユーザーフレンドリーなインターフェイス。

●開発状況
2006/11/12
バージョン0.2b
・ピンぼけのアルゴリズムを改良。より光学的に正しい結果になるようなアルゴリズムへ。
・画像周辺が処理されない不具合を修正。

2006/11/4
バージョン0.2
・ピンぼけ時にハイライトの潰れを低減。
・焦点位置していによるピンぼけにて、位置方向にしかぼけなかった不具合を修正。
・ぼかしの強度を指定できるように改良。
・ぼかしが適用される領域の改良。
・画像処理時に、画像周囲が黒い枠で塗りつぶされたようになる不具合を修正。
・無駄にメモリを消費していたアルゴリズムを修正。
・Dos窓でも日本語入力できることに気づき、メニュー内にて表記。
・殺風景なDos窓アイコンからオリジナルアイコンに変更。

2006/5/3
初期バージョン0.1を開発。配付開始。
・オリジナル画像に焦点位置を指定することでピンぼけを表現するモードと、Z値画像
を利用する2つのモードを用意。

●最後に
 このプログラムは以下のサイトに大変お世話になりました。
”楽しい画像処理入門講座
http://www.fit.ac.jp/elec/7_online/lu/tanosigazou.htm)”
 画像入力・出力のアルゴリズム

”「ボケた背景」で包み込め
http://www.hirax.net/dekirukana5/bokeboke1/index.html)”
 画像変換における基礎知識


何か要望・不明な点がありましたら気軽にお問い合わせください。
気まぐれギャラリー http://www002.upp.so-net.ne.jp/kimagure-Shade/
管理人 sisioumaru
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Shadeのコツ<ピンぼけつけましょ> 〜フォーカスアウタ(仮名)

ダウンロード後はお好きな解凍ソフトを使って解凍してください。Lhazが有名。
 以下の画像はぼかしモード0のZ値画像なしによるピンぼけの表現です。もっともお手軽にピンぼけを表現したときにおすすめです。
 左上から時計回りに、元画像、真ん中のカップにフォーカス、左のカップにフォーカス、奥のクッキーにフォーカスを合わせたものになります。
 
 ぼかしモード1ではZ値画像(被写界深度用マスク)を利用してピンぼけを表現できます。ShadeのStandard以上、その他高機能CGソフトではレンダリング時にZ値画像を出力できるはずなので、それを利用してもOKです。

 Z値画像を出力できる環境にない、写真をピンぼけさせたい、などといったときにはZ値画像を作ってみましょう。難しく考えなくても大丈夫です。レイヤーを使えるソフトウエア(GimpPictbearなど)にて、元画像を下絵に、別レイヤーにて作ります。
 例えば、焦点を合わせたい対象は黒く塗りつぶし、ぼかしたい対象を白っぽい色で塗りつぶしていけばよいのです。大雑把に塗りつぶしてもそれっぽくぼかすことが出来るのでお気軽に。

(a) 元画像

(b) ShadeによるZ値

(c) 手作りZ値

(f) ぼかしモード1 & (c)を使用

(e) ぼかしモード1 & (b)を使用

(d) ぼかしモード0 (Z値無し)

(g) 市販ペイントソフトによる加工
 市販ペイントソフトでも似たような効果を得られますが、黒い部分が多いと明るい部分がつぶされてしまいます。
 当フィルタによって明るい部分は明るいまま残すことが出来ます。これによりハイライト部分を綺麗に残すことが出来ます。
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