ポリゴン入門<目指せキャラ制作?>
 

 前回はポリゴンでのモデリングにおける基礎作業をやりました。今度は実際にキャラ制作をしましょう。これまで覚えた操作+αの手順で、簡単にモデリングできます。一度ポリゴンのモデリングができるようになると制作スタイルの幅も広がって楽しくなるはず!
 
 Shade8からはポリゴン編集が変更されています。変更点についてはそのつど表記します。

●テンプレート

 モデリングをする際、下書きの絵がすぐ見えるところにあると、作業がしやすくなります。
 ヒヨコの下絵をダウンロードしてください。

 Shadeのメニューから、図形>テンプレート>正面図の取り込み、にてダウンロードした絵を指定してください。

 テンプレートもそのままだと色が強すぎて見難いので、図形>テンプレート>テンプレートの設定中の、透明度を0.5くらいにしておきましょう。
   

図1 テンプレート
●ベース形状の作成

 忘れた方は基本形状作りの部分をもう一度読んでいただき、立方体状のポリゴン形状を作ります。角の丸めも(サブデビジョン)も適用しましょう。

 この形状をベース形状とします。
  

図2 基本形状
●ナイフを使って分割
 
 ツールボックスのmodifyから、コントロールポイントの変更を選択し、ベース形状の全てのコントロールポイント(今後はポイントと表記)を選択します。

 次にツールボックスのメッシュ編集ボタン(メッシュツールと表記)の中から、選択(面(Tight))を選びます。

Shade8では・・・
 メッシュツールボックス中の面選択ボタンをクリックします。選択した面は赤く塗られているはずです。詳しくはポリゴン入門<基本操作編>のShade8以降限定操作を参照してください。


 メッシュツールのボタンは、クリックした回数だけ実行できます。そこで、メッシュツール切断ボタン(knife)を3回クリックします。
 正面図および側面図にて、それぞれベース形状を2等分するように切断します。マウスで形状上をドラックするだけで切断できます。


 この形状は体になります。これを拠点にモデリングします。
  

図3 ナイフで分割
●形状を整える〜丸っこくね
 
 このままだと四角すぎるので、少し丸みをつけましょう。

Shade8では・・・
ナイフや押し出しの際に面を選択しています。点を選択して編集するときはポリゴンツールボックス中から点選択ボタンをクリックし、点での編集モードに切り替えましょう。

 ベース形状の角の8点を全て選択します。ろくろ機能(Shift+スペース+マウスのドラッグ)を使うと便利です。
 そして、ツールボックス>moveから均等拡大縮小を選び、丸っこくなるように角の部分を縮小します。


 次に、ベース形状の中心部のポイントを図4のように全て選択します。このポイントは均等拡大縮小にて拡大し、さらに丸っこくなるようにします。
  

図4の 丸っこく整理
●押し出して首作り
 ベース形状の上2行分のポイントを図5のように選択します。Shiftキーを押しながらドラッグするとまとめて選択できます。

 そして、メッシュツールの選択(面(Tight))を選択し、押し出しボタンを押して、マウスを上に少しだけドラッグしましょう。

Shade8では・・・
 面を押し出す際も忘れずに面選択モードに切り替えてから行いましょう。押し出しの操作に関してもShade8から少し方法が変更されています。よく分からないときはポリゴン入門<基本操作編>のShade8以降限定操作を参照してください。

  
  

図5 押し出し
●押し出して首作り2
 そのままの状態で、押し出した部分を均等拡大縮小で縮小します。すると図6のようになるはずです。

 そのままの状態で、同様の押し出し操作を3回繰り返します。
 

図6 首の作成
●ちょっとポイント整理
 正面図にて図7の赤丸部分のポイントを全て選択します。そして、下に移動し、ジグザグしたポイント配列を直線状に整理しなおします。
 

図7 ポイント整理
●押し出してクチバシ作り
 正面図にて図8の赤丸部分のポイントを全て選択します。そして、少し斜め下方向2回押し出します。

 同様に図7の青丸部分のポイントも少し斜め上方向2回押し出します。

図8 クチバシ作り
●顔作り
 これからは形状を整えるためのポイント編集を行います。基本的にはポイントの選択はShiftキー+マウスのドラッグによる矩形選択をしてください。

 正面図にて、図9の赤丸部分のポイントを選択し、側面図にて拡大します。これがほっぺた的なものになります。

 正面図にて、図9の青丸部分のポイントをを選択し、均等拡大縮小で縮小します。これにより、頭の形を好みのものにします。

 正面図にて、図9の青丸部分のポイントをを選択し、均等拡大縮小で縮小します。これにより首のくびれにします。
    

図9 顔の整形
●顔作り2
 正面図にて、図10の赤丸部分のポイントをを選択し、上面図にて縮小します。これでクチバシにくびれをつけます。

 正面図にて図10の青丸部分のポイントを選択肢、左側に少し移動させます。続けて、緑丸の部分のように選択し、さらに少し左に移動し、後頭部の形を整えます。

 正面図にて、図10の黄色丸部分のポイントをを選択し、下方向に少し移動します。これで頭のバランスが取れるはず。
 

図10 顔の整形2

 これにて今回の分は終了です。よく分からなかった部分もあるかと思いますので、そんなときはサンプルファイルも参考にしてください。
サンプルファイルのダウンロード(69KB)

 今回はポリゴンの編集の軸となると思われる、押し出し切断機能を使用しました。これは自由曲面には無い概念なのですが、慣れるととても便利なので、どしどし使っていきましょう。
翼や足を付け足した完成例です。 完成例
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