Shadeのコツ<ノイズを消しましょ> 〜ノイズクリーナー2
 

ノイズクリーナー ver2.52のダウンロード(373KB)

ダウンロードがうまくいかないときはこちらから

ダウンロード後はお好きな解凍ソフトを使って解凍してください。Lhazが有名。
 
Readmeが意味不明・機能がいけてない・バグがある、そんなご意見・ご要望は掲示板かメールにて
 
かんたん写真ノイズ除去
ノイズクリーナーの公式製品版となる「かんたん写真ノイズ除去」がデネットSHOPにて好評発売中です。
製品版のため動作安定性などの品質チェックがちゃんと行われている、マニュアルが付属する、公式サポートが受けられる、などのメリットがあります。
こちらもぜひチェックを!

 
●CGでも写真でもノイズは悩みの種
 デジカメで写真を撮った場合、撮影時の環境や感度などの設定によっては写真にノイズ(細かい点々)が入ってしまい、汚い画になることがあります。

 3DCGソフトであるShade7より搭載されたパストレーシングは手軽にフォトリアルなイメージを得られるすばらしい機能です。しかし、設定によってはノイズが多くなってしまいます。そのため、レンダリングクオリティを上げたり、イメージを大きくレンダリングしてあとで縮小するといった工夫をします。また、質感、ライトの設定を調整することでも減少できるようです。しかし、前者はレンダリングに膨大な時間がかかり、後者はある程度の経験と知識が必要になります。

 もっと手軽にノイズを減らせないかという疑問に対する答えの一つがフィルタ処理になります。フィルタの原理などはここでは省略して、実際の効果をすこし説明します。
 

(左:ノイズ除去後)           (右ノイズ除去前)
 
●ノイズ除去の効果
 上の図は左がフィルタ処理後右が処理をする前となります。ノイズ(ザラザラした感じ)が減少しているのが確認できるでしょうか。
 当プログラムでは基本アルゴリズムとしてメディアンフィルタと呼ばれる手法を用いています。これはもとの形状を維持したまま、なるべくノイズを減らすことができます。
 
●使い方はとっても簡単
(1) 右上の開くボタンから画像を開くか、”変換前”領域に画像をドラック&ドロップ。
(2) 右中央付近の”くっきり滑らか”ボタンを押す。
(3)しばらく待つとノイズ除去が完了するので、メニュー又は右上の保存ボタンから画像を保存する。

なお、当ソフトは事前に.Net Frameworkがインストールされている必要があります。これはWindowsアップデートを自動適用していれば勝手にインストールされるものです。
 

 
●くっきり滑らかについて
 メディアンフィルタ単体や市販ペイントソフトのノイズ除去フィルタにおいては、ノイズ除去とともに全体がぼやけてしまうのが難点です。当ソフトオリジナルの”くっきり滑らか”は輪郭を保ちつつノイズを除去することが出来ます。それは当ソフトではノイズ認識機能を採用してるためです。これにより、何がノイズなのかを自動で判別するため、細かい模様は維持したままノイズ除去が行えます。
 さらにShadeのような3DCGで発生するノイズ用と写真用に3種類のセッティングを用意してあります。

CG用:3DCGソフトによって発生するノイズ(黒い点々)を除去します。
写真用:デジカメ写真で発生するノイズを除去しつつ輪郭を維持します。
写真用2:上記の”写真用”でも除去できないしつこいノイズを除去するときに利用 してください。”写真用”に比べてボケやすくなる場合があります。
  

元画像    CG用    写真用    写真用2   メディアン

 
●マイブレンドについて
 なるべくぼかさずに、きれいにノイズをとることを目的にしたモードです。旧バージョンで主に採用していましたが、画像の明るさなどが変わってしまうため、今ではあまり使う必要は無いかもしれません。

 
サンプル図4
 
●プレビューの使い方
 大きい画像を処理したいときや、ノイズ除去パラメータを色々試してみたいときはプレビュー表示を使うと便利です。プレビューは”くっきり滑らか”モードのみ有効です。

変換前の画像上で、プレビューしたいところをスクロールボタンでクリック(中ボタンクリック)。


            

 
●ノイズクリーナーの意義
 フォトショップなどの市販ペイントソフトにもノイズ除去機能はありますが、画像全体がぼけてしまう割には、どうもきれいにノイズが取れない気がします。そんななかで解決策の一つに当ソフトが加わればこの企画は成功になります。
 フィルタを行っても完全にノイズが除去できるわけではありません。場合によってはシーン全体がぼけた感じになったり、精細さがなくなることも十分ありえることをご了承ください。

 画像に一味加えると言う意味での具体的な使い方Shadeのコツ<補正をしよう>の最後のほうでも説明していますので、併せて参照してください。

その他、細かい利用方法や解説は添付のreadmeか下記の解説を参照してください。

 
●旧バージョンのご利用
 .Net Frameworkがインストールできない、うまく起動できない、前のバージョンのほうが使いやすかったというかたは旧バージョンをご利用ください。
ノイズクリーナー ver1.2のダウンロード(641KB)

コマンドライン版のため、初心者の方にはお勧めできませんが。

詳しい説明は
Shadeのコツ<ノイズを消しましょ(コマンドライン版)>
 
解説
ノイズクリーナー2

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【 バージョン 】2.52 2009/2/1
【   対象OS  】Windows98, Me, 2000, XP, Vista
【   動作環境 】.Net Framework1.0以上がインストールされていること
【 制作ツ−ル 】Microsoft Visual C#.net
【 制作者  】sisioumaru
【   著作権  】フリーウェアです。
【 ホームページ 】http://www002.upp.so-net.ne.jp/kimagure-Shade/
________________________________________________________________________________

●はじめに
 ”ノイズクリーナー2”をダウンロード・ご利用いただき、ありがとうございます。
 当ソフトは写真やCGにおいて悩みの種となる”ノイズ除去”を目的としています。ノイ
ズに悩まされている方が当ソフトを利用することで解消できれば製作者として幸いです。

*注意
 当ソフトの使用にあたってはマイクロソフトの.Net Frameworkがインストールされてい
る必要があります。Windowsアップデートを行っていれば自動的にインストールされてい
ます。
 確認したい場合は、
スタート > コントロールパネル > プログラムの追加と削除
の一覧にあれば大丈夫です。無い場合はWindowsアップデートにアクセスしインストール
してください。

 このテキストの後ろの段に注意事項が書いてありますので、ぜひ一読ください。


●特徴 お勧め度(★)
当ソフトは3つのノイズ除去モードがあります。

1)くっきり滑らか(★★★★★)
通常のノイズ除去ではつぶれてしまう細かい部分を維持したままノイズを除去できます。
元の画像輝度やディテールを維持したままノイズ除去が出来るためお勧めです。CG用と
写真用があります。
・CG用:3DCGソフトによって発生するノイズ(黒い点々)を除去します。
・写真用:デジカメ写真で発生するノイズを除去しつつ輪郭を維持します。
・写真用2:上記の”写真用”でも除去できないしつこいノイズを除去するときに利用
 してください。”写真用”に比べてボケやすくなる場合があります。

2)メディアン(★★★☆☆)
”なるべく”輪郭をのぼかさずにノイズを除去するメディアンフィルタを使います。

3)マイブレンド(★★★★☆)
メディアンフィルタ以外に、独自の工夫による処理を施します。輪郭保持とノイズ除去を
両立します。元画像に比べて輝度が変化する場合があります。

●免責事項
 このソフトウェアを使用した事によって生じたいかなる障害、損害に対してsisioumaru
は負いかねますので、ご了承ください。
 また、無いとは思いますが、このソフトウェアの無断転載、及び無断商用利用はおやめ
ください。これについては、ご一報いただければ問題ありません。

●使用方法
 (1)解凍したフォルダ内の”ノイズクリーナー2.exe”をダブルクリックすると実行で
   きます。インストールの必要はありません。

 (2)メニューまたは右上の”開く”ボタン、またはエクスプローラからのドラック&
   ドロップで処理したい画像を選びます。

 (3)処理したい手法”くっきり滑らか”、”メディアン”、”マイブレンド”のどれか
   のボタンを押します。

 (4)”くっきり滑らか”の場合、CGと写真用のモードがあるので、お好きなものを選択
   します。

 (5)右下のプログレスバーを参考にしばらくお待ちください。中断したいときは”中断
   ”ボタンを押してください。

 (6)結果に満足したらメニューまたは右上の”保存”ボタンから画像を保存してくださ
   い。

●もっと使い込んでみる
 (1)”くっきり滑らか”のパラメータ
     3つのセッティングが用意されており、6つのパラメータは調整もできます。
    デフォルト設定で最適な結果が得られるように調整していますが、場合によって
    は値を変えることでさらに良い結果を得られるかもしれません。
     経験から、maxとminを大きくいじることで結果が変わる傾向があります。

a)反映度:フィルタリング効果をどの程度かけるか。0ならフィルタリングしない
        ことに。
   b)max:ノイズかどうかの判定に使う。小さすぎると全てをノイズと認識し、大き
      すぎるとノイズを認識できない。
   c)min:ノイズかどうかの判定に使う。大きすぎると全てをノイズと認識し、小さ
      すぎるとノイズを認識できない。
   d)差分:ノイズ判定用のパラメータ。大きくなるほどノイズと認識しやすくなる。
   e)ノイズ:ノイズ判定用のパラメータ。大きくなるほどノイズと認識しやすく。
   f)偏差:反映度に似たもの。現状あまり大きな意味を持たず、いじる必要なし。

 (2)メディアンの反除去強度
    メディアンフィルタをどの程度かけるか指定するパラメータです。50なら程ほど
   に、100ならかけないことになります。   

 (3)プレビュー
    大きいサイズの画像を処理する場合は時間がかかるので、気になる部分だけを
   プレビューでチェックすることをお勧めします。”くっきり滑らか”モードにのみ
   使用できます。
    変換前の画像上でマウス中クリック(マウスのスクロールボタン)した領域
   をプレビューします。2つボタンマウスでは現状指定できません。
    ノイズの気になる領域をパラメータを変更しながらプレビューでチェックすると
   作業効率も良いです。

 (4)その他
   画像上で右クリックすると画像のクリップボードへのコピー・貼り付けなどが
   出来ます。

●アンインストール
 フォルダごと削除すればOKです。

●注意
 (1)ウイスルチェックは行っておますが、万が一に備えてウイスルチェックされること
   をおすすめします。

 (2)このプログラムはプログラミング初心者が作ったものです。なので、不都合なども
   あるかと思います。その場合は下記の連絡先までお知らせください。


●開発状況

2009/2/1
・ウインドウのサイズ変更・最大化ができるようになりました。
併せて、画面レイアウトを変更しました。

2008/10/13
・ノイズ除去中にマウスカーソルが砂時計になるようにするなど、動作の細かい挙動と
バグの修正。

2008/10/13
バージョン2.50
・処理速度が従来より20%ほど向上しました。
・インターフェイス・操作性を改善しました。
・プレビューはマウスの中クリックだけで実行できるように変更しました。
・メモリ関連の不具合を修正しました。
・その他、多数のバグを修正しました。

2008/2/3
バージョン2.16
・ファイル保存にて選択される拡張子を、元画像に合わせるように修正。
・処理が終わったらステータスバーを初期化するように修正。
・元画像も保存できるように修正。
・実行ファイルのプロパティ情報を登録。
・bmp以外の形式では正しく保存されない不具合を修正。

2008/1/14
バージョン2.15
・アルゴリズムの見直しによる処理の最適化。5%ほどの速度向上。
・クリップボードからの画像の貼り付けを追加。
・マニフェストファイル(WinXPスタイル用ファイル)の埋め込み。

2008/1/5
バージョン2.14
・プレビュー表示を追加。
・ボタンにツールチップ(ミニヒント)表示を追加。

2007/11/23
バージョン2.13
・ノイズ除去の反映度を追加。

2007/11/21
バージョン2.12
・無駄にメモリを消費するアルゴリズムを、画像の大きさに合わせてメモリを使うように改良。

2007/11/1
バージョン2.11
・操作ごとに次の操作をメッセージボックス内にて表示。
・バージョン情報の表示ウィンドウを作成。
・インターフェイスの改良。

2007/10/28
バージョン2.10
・処理速度をバージョン2.01に比べ数倍向上。
・画像のドラック&ドロップへの対応。
・ボタンなどをXPスタイルに変更。
・パラメータ入力用にトラックバーを追加。
・誤操作を発生させる要因を削除・修正。

2007/10/8
バージョン2.01
・保存時にダイアログが2回表示される不具合を修正。
・画像の色深度が32bitで保存される不具合を修正。
・変換後画像が無い状態で保存ボタンを押すとエラーになる不具合を修正。
・コンテキストメニュー(右クリックメニュー)の追加。

2007/10/3
バージョン2.00
・グラフィカルなウィンドウズアプリケーションにバージョンアップ

2007/2/18
バージョン1.2
・プログラムにノイズを認識させるアルゴリズムを改良。これにより細かいディテール
がつぶれてしまうことを低減しつつも、ノイズ除去能力を維持。
・処理速度の向上。ノイズ発生頻度にもよるが、約20%向上。
・平滑化モードは使用するメリットが少ないため削除しました。

2006/11/4
バージョン1.1c
・ノイズと細かいディテールの違いを判断し、ディテールがつぶれないようにするアルゴ
リズムを採用(テスト段階)。
・メディアンフィルタにより不必要にボケてしまう不具合を修正。
・メディアンフィルタの使用により、画像周囲が黒い枠で塗りつぶされたようになる
不具合を修正。
・無駄にメモリを消費していたアルゴリズムを修正。メモリ使用量が1/3程に。
・Dos窓でも日本語入力できることに気づき、メニュー内にて表記。

2006/10/29
バージョン1.1b
・くっきり滑らかブレンドにて、係数を任意入力することで発生するノイズが出ないよ
うに修正。
・殺風景なDos窓アイコンからオリジナルアイコンに変更。

2006/9/6
バージョン1.1a
・くっきり滑らかブレンドを追加。これにより輪郭を維持したままノイズ除去が可能に。
・くっきり滑らかブレンドにおける除去強度の任意指定を可能に。

2005/8/28
バージョン1.02
・上書き保存防止するように変更。
・表示関係を一部変更。
・モード1にて、メディアンフィルタの強度を調整できるように変更。
・オリジナルブレンドの仕様を微小変更。

2005/8/19
バージョン1.01
・進行状況を表示するように変更。
・メディアンフィルタのみでなく、元画像の品質を維持するオリジナルブレンドを追加
(未完成)。

2005/1/10
・初期バージョン 1.00を開発。配布開始。


★最後に
 このプログラムは
”初めてのC# 〜覚え書き〜”
”DOBON.NET”
にてVisual C#全般のコードサンプルを参考にさせていただいています。

また、メディアンフィルタのアルゴリズムは
”科学計測のための画像処理”
”cutie.dip.jp”
を参考にしました。

何か要望・不明な点がありましたら気軽にお問い合わせください。また、使用感を教えて
いただけると、今後の開発の励みにもなりますので、お便りいただけるとうれしいです。

気まぐれギャラリー http://www002.upp.so-net.ne.jp/kimagure-Shade/noizu.html
管理人 sisioumaru 
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